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比較的傷が浅く、(表皮だけの場合)(図1)では、圧迫止血や医療用テープでの対応のこともあります。ただし、汚いものの接触や屋外での傷の場合は、感染の危険性がありますので創部を洗浄し、処置を行います。
また皮膚の土台である真皮成分が露出する傷(図2)では、縫合した方が早く治ることが多いため、局所麻酔のもと縫合を行います。
顔など目立つ場所の場合では形成外科への相談させてもらう場合もあります。
(日本創傷外科より)
擦り傷ができたらまず傷口の泥・砂を水道水で洗い、きれいにすることが大切です。
その後、早期に医療機関で処置します。状況で被覆材使用の場合もあります。
やけどの原因は様々あり、高温による急性熱傷と低温の持続による低温熱傷があり、やけどの深さでI度(表皮まで)II度(真皮まで)III度(皮下組織まで)に分かれます。
比較的浅い傷は当院で処置を行いますが、広範囲の傷や深い傷は、形成外科を紹介する場合もあります。
熱傷深度 | 皮膚所見 | 色調 | 知覚 |
---|---|---|---|
I度 | 乾燥 | 紅斑 | 痛み(+)、知覚過敏 |
浅達性II度 | 浸潤、水疱 | 薄赤 | 強い痛み、知覚あり |
深達性II度 | 浸潤、水疱 | やや白色 | 痛み軽度、知覚鈍麻 |
III度 | 硬化、炭化 | 黄~赤褐色、黒色 | 無痛 |
(日本創傷外科より)
よく「血管が浮いている」といいますが、足(=下肢)の静脈が太く浮き出ているものを「下肢静脈瘤」といいます。
静脈瘤の多くは太くなっているばかりではなく、曲がりくねっています。
また同じ静脈瘤でも太さは色々です。静脈瘤は写真にみるように4つの種類に分類されます。
年齢に伴い、下肢の静脈の弁が壊れることで静脈のうっ滞が起こり静脈瘤が生じます。
自覚症状は特にないことが多いですが、下肢の重い、だるい感覚がある場合があります。
程度に応じタイプがありますが、治療を要するのはほぼ伏在型です。
当院では、(院長が以前に手術を多数経験あり)静脈瘤の相談や診断、保存療法(ストッキングなど)を行っており加療必要時は病院との連携をしております。
(Medtronicより)
原因として深爪や外反母趾、足の形に合わない靴、などがあります。
当院では炎症がある場合のみ処置し、軽症の場合は、皮膚科などにご相談することがあります。
帯状疱疹は水痘(すいとう)帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症で初めての場合は水ぼうそうとして発症します。
治癒後もウイルスは神経節に滞在し、加齢やストレス、過労によって免疫力が低下することで引き起こされます。
自覚症状がなく、発見が遅れる場合もあり、皮膚の状態をよく観察(発疹など)することが大切です。早期加療が必要で抗ウイルス薬を中心に加療します。
神経痛が残る場合もあり、その後の加療も必要な場合もあります。